9/29に自民総裁選、その後に解散総選挙となり、政局がいよいよ流動化してきました。

なるほど、かつての自民党は宏池会、経世会、清和会の主要三派閥を軸とした権力闘争でそれなりに幅広い国民の声を吸収し、包括政党の懐の広さがあった。

しかし竹下派(経世会)は1993年政変で分裂、宏池会は加藤の乱で弱体化し、自民党は清和会の一局支配へ。2000年代に入ると森、小泉、福田、安倍と清和会の総裁が連続し、派閥均衡は大きく崩れてしった。東京五輪が「国民的イベント」になり切れなかった一因も、森善朗組織委員長、安倍前総裁、丸川珠代五輪相などいずれも清和会で、自民党清和会の「内輪のイベント」に映ったからではないでしょうか。

一元化の進んだ今の自民党に自民党を変えることは、残念ながら難しい。すが政権からの軌道修正は、派閥の抗争や総裁のすげ替えによっては不可能と痛感します。

ではいかにして可能か?野党が強くなるしかない。野党を強くして、政治に緊張感を復権させるしかありません。そのために野党も、「安心して政権を託せる選択肢」へと自己脱皮を続けなければなりません。むしろその責務の大きさに畏れ慄く心中です。

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